OMI(Occlusion Myocardial Infarction)という考え方 1/X
急性冠症候群の新たなアプローチ方法が提唱されている。
その方法を複数回にわたり、自分なりにまとめてみる。
まず第一回は、
現在自分たちが使用している「STEMIパラダイムの問題点」について
STEMIパラダイムの問題点
・STEMIパラダイムは、前提として「STEMI=ACO(acute coronary occlusion)」としている。
・しかしながら、「上昇のありなし」が、「急性冠動脈閉塞のありなし」と必ずしも一致しないことが、明らかになりつつある・
・そのため、25%のACOは見逃され、また心臓カテーテル検査を受けた症例の25%がACOではなかった
・OMI/NOMIパラダイムが新たに提唱されている。
今回は以上。
たしかに実臨床で、
「ST上がってないから、大丈夫だよね。」とゆったり構えて造影してみたら、完全閉塞であったなんてことはよくある。見逃しにはなってないが、早期再灌流という観点からはベストを尽くせていないことになる。
OMIの概念を深めていくことで、ACOを早期に検出できるようになることが重要と考える。
引き続き、OMIについて掘り下げていく。
コメント