第7回心電図検定まであと316日!
一日、一心電図
今日は昨日の続きです。
昨日の内容はこちら → 今日の心電図〜あと317日〜
Rubenstein分類を整理する
前回お伝えした洞不全症候群の分類である
Rubenstein分類
を考えていきます。
体表面心電図での分類ですので、
大まかに捉えることができればOKです。
「洞不全症候群って
大きく3つに分けることができるんだぁ〜」
ぐらいでいいと思います。
わかりやすく理解するため、
身近な出来事に例えてみましょう。
日頃の仕事で例えてみよう!
洞不全症候群のそれぞれの型と
日頃の仕事の仕方を対比して
理解していきましょう。
Ⅰ型:洞性徐脈
まずは、Ⅰ型から行きます。
「のんびり」タイプです。
これに関しては、迷うことがないでしょう。
単純に洞調律がゆっくりなっただけです。
洞調律で心拍数が60/分を下回ったときです。
洞調律が「のんびり」しているだけ。
臨床的にもあまり問題となることは多くない印象です。
お仕事に例えると、
どの職場にもいますよね、
しっかりこなしているんだけど
時間がかかってしまう人。
丁寧にこなしているので抜けはないのですが、
いかんせんゆっくりなんです。
でも、こういう方って、
性格も温厚だったりして、
憎めないタイプ。
「まあいっか」ってなってしまいます。
Ⅱ型:洞停止、洞房ブロック
次にⅡ型。
これは「ときどき急にサボる」タイプ。
Ⅱ型は通常は正常洞調律ですが、
あるタイミングでP波は生成されず、
それに続くQRS波も出現しないため、
ポッカリと間が空きます。
心拍が抜け落ちることになり、
徐脈関連症状を自覚することもあります。
お仕事に例えると、
日頃は普通に勤務していますが、
時々、突然有給を申請するタイプ。
突然の有給申請で、勤務調整つかず
ポッカリと勤務に穴が空きます。
周りに少し迷惑をかけちゃいます。
Ⅲ型:徐脈頻脈症候群
最後にⅢ型。
これは「燃え尽き」タイプ。
頻脈性不整脈が停止する際に、
洞調律への復帰が遅れ、ポッカリと間が空きます。
洞調律の復帰、もしくは心室補充調律が出現するまでに
5秒以上要することも多く
しっかりとした徐脈関連症状を
自覚することが多いです。
お仕事に例えると、
激務の果てに
燃え尽きてしまい、
復帰に時間がかかってしまいます。
しばらく休養が必要です。
本人が復帰するまで、
もしくは他の方々にしっかりとカバーしてもらうまで
時間を要し、職場に迷惑をかけてしまいます。
まとめ
臨床的に問題となるのは、
Ⅲ型が多いですね。
このタイプには、
恒久的ペースメーカー植え込み術
が必要になることがほとんどです。
そもそもの働き過ぎが原因ですので、
働きすぎをなくすことも
治療オプションではあります。
頻脈性不整脈に対する
カテーテルアブレーション
ですね。
ただし、
その後のペースメーカー植え込み回避率は
50%程度
のようです。
ちょっとこじつけのような例え話になってしまいましたが、
皆さんの理解の手助けになればと思います。
Take Home Message
・Runbenstein分類を整理する
では、またあした!
参考にしました
↓↓↓
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第32問~43問までが「徐脈性不整脈」のパートになっています。
第32問、34問が「洞不全症候群」の問題となっています。
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