完全房室ブロックを勉強したら、「房室解離」なるワードが出てきました。
そこで、房室解離について勉強してみました!
房室解離とは?
心房と心室の興奮が同期していない状態をいいます。
心房と心室がバラバラってことですね。
つまり、心臓の中で
2つの自動能
が存在する状態です。
2つの発電所が存在しているのです。
パターンとしては3通りあります。
① 心房レート>>心室レート
② 心房レート<<心室レート
③ 心房レート≒ 心室レート
① 心房レート>>心室レート
これはまさに
完全房室ブロック
です。
上位の興奮は
洞調律
ですが、この興奮が心室に伝わらないため、
下位の興奮は、
接合部補充調律もしくは心室補充調律
になります。
接合部補充調律も心室補充調律も、下位の自動能になるため、
Pレート>>Rレート
となります。
② 心房レート<<心室レート
これは、
心室頻拍
です。
このときは、心房の調律は、
洞調律
であることがほとんどです。
心臓内の発電所は、
洞調律+心室頻拍
ということですね。
SVT vs VTの鑑別の際に、VTを疑う所見として
房室解離
がありますね!
③ 心房レート ≒ 心室レート
これは、上位の調律が
洞調律
になっているとき、下位の自動能である
接合部調律
が少しがんばっちゃてたりすると、競合してしまいます。
その結果、
等頻度房室解離
となります。
参考
書籍
・心電図の読み方パーフェクトマニュアル
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