第7回心電図検定まであと319日！
一日、一心電図
石の上にも三年。。。
長い期間続けていれば、
必ず見えてくる景色が変わってくるものです。
途中、投げ出したくなることもあるかもしれません。
でも、心電図判読ができるようになった方々は
そこを乗り越えて、今の境地に到達しています。
みなさんも必ずその境地に到達できます。
継続
さえしていれば！
みなさんが
継続
するための、サポートとなるような
内容を毎日お届けしたいと思います！
では、本日も頑張りましょう！
復習も大事。昨日のECGをもう一回！
本日の心電図
では、
今日の心電図です。
80歳男性。
心臓カテーテル治療後に
病室で記録し12誘導心電図です。
記録時はちなみに無症状です。
心電図診断をお願いします。
アクションも思い浮かべてください。
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心電図診断は
「左右の電極付け間違い」
です。
解説
「左右の電極付け間違い」って
臨床現場では、あるあるですよね。
特に、もうすぐ４月ですが、
新人さんが増える時期はよく見かけます。
臨床になれない頃は、緊張しっぱなしで、
やっちゃいますよね。
私も研修医の頃は何度も
左と右を間違えました。
指導医の鋭い眼光を背に
「赤が右で？黄色が左？
自分の右はこっちだから、
患者さんの左は…」
みたいな感じで混乱していたのを思い出します。
そんな感じだから、
付け方を覚えていたはずなんですが、
間違っちゃうんですよね。
そこで今回は、
間違ったとしてもすぐ気づくように、
「左右の電極つけ間違い心電図」
を見破る方法を学び、
間違えていることにすぐ気づいて、
その場で取り直すというアクションに
結びつけようと思います。
「あっ、左右間違えた。
でも、まっ、すぐ気づいたけどね。
取り直そう」
って、つぶやいきながら
心電図取り直していたら、
かっこよくないですか？
かっこよくないか…
「左右の電極つけ間違い心電図」の特徴
・Ⅰ誘導はまるごと正負が反対
・Ⅱ誘導↔Ⅲ誘導
・aVR↔aVL
となります。
覚えるのではなく、理解しましょう。
理解するためには、
四肢誘導の解剖学的な配列が重要となります。
「心電図を眺める」という観点で、
四肢誘導を配列すると、下記のようになります。
様々な方向から、各誘導は心臓を眺めています。
このとき、左右が逆になってしまったとします。
するとどうですか？
となり、
入れ換わるのは
・Ⅱ誘導↔Ⅲ誘導
・aVR誘導↔aVL誘導
ですね。
aVF誘導は左右が入れ替わった影響はないようです。
Ⅰ誘導は、本来と全く逆向きから心臓を眺めることになります。
したがって、
・Ⅰ誘導はまるごと正負が反対
となるのです。
ここでのまるごととは、
P波も、QRS波も、T波も
ということです。
したがって、
下記のような心電図波形となるのです。
この3つの所見で最も重要なのは、
・Ⅰ誘導はまるごと正負が反対
かな、と個人的には思っています。
正常心電図では、
P波も、QRS波も、T波も陰性
であるⅠ誘導は見たことがないと思います。
さらに判読の順序ではP波を
はじめにチェックする方々が多いと思いますので、
P波のチェックでⅠ誘導は確認することになるので、
早い段階でつけ間違いのチェックができるかなと思います。
またなんと言ってもⅠ誘導は
一番上
にあるので目につきますよね！
ということで、皆さんこうしましょう！
12誘導心電図を自分で記録したときは、
まずⅠ誘導を確認して
そして、
反転していないか？
つまり
左右の電極つけ間違えていないか？
をチェックしましょう！
Take Home Message
・12誘導心電図では左右の電極つけ間違いが時々起こる
・特徴は
・Ⅰ誘導はまるごと正負が反対
・Ⅱ誘導↔Ⅲ誘導
・aVR↔aVL
・記録したら、責任を持って「Ⅰ誘導をチェック」
・正負反転していたら、取り直そう！
では、またあした！
参考にしました
↓↓↓
・『心電図の読み方パーフェクトマニュアル』渡辺重行 編、羊土社
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心電図検定公式問題集(第3版)
第1問~24問までが「心電図基本所見」のパートになっています。
第3問が「心電図電極付け間違い」の問題となっています。
確認してみてください。
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