ECG T 0001 A

ECG T
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心電図所見

 

 

 

 

 

 

 

 

右房負荷所見はこちらでも復習↓

 

 

 

鑑別を要する心電図

本症例では、下記の心電図所見も認めています。

ともに重要な所見です。鑑別疾患を即座に挙げられるようにしておきましょう!

・右軸偏位

・tall R@V1

 

臨床でのポイント

鑑別疾患

右房負荷を認めたら、解剖学的に考えましょう。

右房の先には、

・三尖弁
・右室
・肺動脈弁
・肺動脈
・肺
・左心系

があるので、それぞれに対応した疾患を想起します。

 

・三尖弁:三尖弁狭窄症、Ebstein病
・右室:右室肥大
・肺動脈弁:肺動脈弁狭窄症
・肺動脈:慢性血栓塞栓性肺高血圧症、肺動脈性肺高血圧症
・肺:COPD
・左心系:僧帽弁狭窄症

 

これらを鑑別するために、

・病歴聴取
・心エコー

を行います。

 

心電図検定でのポイント

公式問題集から想定される出題は、

問題文から想起させる

というパターンになるのではないかと思います。

 

公式問題集では、

1. COPD 
2. 肺動脈性肺高血圧症

の問題が掲載されております。

 

1.に関しては、

「長年の喫煙歴」

「呼吸器疾患で在宅酸素療法中」

という問題文でした。

 

2.に関しては、

「中年女性、労作時呼吸苦」

という問題文でした。

 

また、ともに

右室肥大

を伴うため、同所見も復習しておきましょう。

 

復習問題

・右房負荷所見は、P波高:≧(  )mm@Ⅱ、≧(  )mm@V1である。

・右房負荷所見の見た目は、(    )P波(尖鋭P波)@Ⅱ/V1である。

・右房負荷所見を見たら、解剖学的に考える。三尖弁、右室、肺動脈弁、(  )、(  )、左心系の疾患を鑑別に挙げる。

・心電図検定公式問題集で問われている疾患は、(   )と(   )である。

・肺動脈性肺高血圧症は、( )年( )性に多い。

 

復習解答

・右房負荷所見は、P波高:≧(2.5)mm@Ⅱ、≧(1.5)mm@V1である。

・右房負荷所見の見た目は、(とんがり)P波(尖鋭P波)@Ⅱ/V1である。

・右房負荷所見を見たら、解剖学的に考える。三尖弁、右室、肺動脈弁、(肺動脈)、(肺)、左心系の疾患を鑑別に挙げる。

・心電図検定公式問題集で問われている疾患は、(COPD)と(肺動脈性肺高血圧症)である。

・肺動脈性肺高血圧症は、(中)年(女)性に多い。

 

今後深めたい関連事項

・Ebstein病

 

参考

youtube

・マイスターチャンネル

 

blog

・LITFL

P wave
Overview of normal P wave features, as well as characteristic abnormalities including atrial enlargement and ectopic atrial rhythms

 

書籍

・実力心電図

 

・心電図検定公式問題集

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