心電図所見
右房負荷所見はこちらでも復習↓
鑑別を要する心電図
本症例では、下記の心電図所見も認めています。
ともに重要な所見です。鑑別疾患を即座に挙げられるようにしておきましょう!
・右軸偏位
・tall R@V1
臨床でのポイント
鑑別疾患
右房負荷を認めたら、解剖学的に考えましょう。
右房の先には、
・右室
・肺動脈弁
・肺動脈
・肺
・左心系
があるので、それぞれに対応した疾患を想起します。
・右室:右室肥大
・肺動脈弁:肺動脈弁狭窄症
・肺動脈:慢性血栓塞栓性肺高血圧症、肺動脈性肺高血圧症
・肺:COPD
・左心系:僧帽弁狭窄症
これらを鑑別するために、
・病歴聴取
・心エコー
を行います。
心電図検定でのポイント
公式問題集から想定される出題は、
問題文から想起させる
というパターンになるのではないかと思います。
公式問題集では、
2. 肺動脈性肺高血圧症
の問題が掲載されております。
1.に関しては、
「長年の喫煙歴」
「呼吸器疾患で在宅酸素療法中」
という問題文でした。
2.に関しては、
「中年女性、労作時呼吸苦」
という問題文でした。
また、ともに
右室肥大
を伴うため、同所見も復習しておきましょう。
復習問題
・右房負荷所見は、P波高:≧( )mm@Ⅱ、≧( )mm@V1である。
・右房負荷所見の見た目は、( )P波(尖鋭P波)@Ⅱ/V1である。
・右房負荷所見を見たら、解剖学的に考える。三尖弁、右室、肺動脈弁、( )、( )、左心系の疾患を鑑別に挙げる。
・心電図検定公式問題集で問われている疾患は、( )と( )である。
・肺動脈性肺高血圧症は、( )年( )性に多い。
復習解答
・右房負荷所見は、P波高:≧(2.5)mm@Ⅱ、≧(1.5)mm@V1である。
・右房負荷所見の見た目は、(とんがり)P波(尖鋭P波)@Ⅱ/V1である。
・右房負荷所見を見たら、解剖学的に考える。三尖弁、右室、肺動脈弁、(肺動脈)、(肺)、左心系の疾患を鑑別に挙げる。
・心電図検定公式問題集で問われている疾患は、(COPD)と(肺動脈性肺高血圧症)である。
・肺動脈性肺高血圧症は、(中)年(女)性に多い。
今後深めたい関連事項
・Ebstein病
参考
youtube
・マイスターチャンネル
blog
・LITFL

書籍
・実力心電図
・心電図検定公式問題集
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