前回、「マス」と「目盛」について学習しました。
reviewはこちら→ マスと目盛〜basic〜
そこをさらに突き詰めていきます。
「タテ」と「ヨコ」
「マス」と「めもり」を分解すると、
「タテ」と「ヨコ」に分けられます。
この「タテ」と「ヨコ」の考え方では、
心電図を読み進めていく上で、
意外におろそかにされがちな部分ですが、
心電図判読においての独特の言葉や単位が出てきますので、
後々の学習で混乱が生じないように、
ここで、バッチリと整理していきます。
「タテ」をマスター
今回は「タテ」にフォーカスします!
「タテ」は「電位」を示しています。
心臓が作り出す電気的なパワーですね。
単位は 「mV」です。
マスや目盛をこの「mV」と関連付けるための指標が必要です。
較正波
それが「較正波」です。
多くの方がこの名前は知らなくても、必ず見たことがあります。
心電図のスミに必ず登場しているこいつです。
完全な脇役です。
全く目立ってはいませんが、いないといないで違和感が生じてしまう?
心電図には欠かせない名脇役です。
この較正波のタテは「1mV」と決められています。
一般的には、較正波のタテは
2マス、つまり10目盛
です。
なので
1マス=0.5mV
つまり、
1目盛=0.1mV
このように定義されることで、心電図の各波の「タテ」の基準を定義し、
心電図記録用紙上で評価ができるようになります。
↑ いまは「ふぅ~ん、そうなんだ…」でいいですからね!
そして、基準から外れると、下記のような言葉づかいをします。
波(P波とかQRS波とか)によって表現の仕方が変わるので、注意です。
でも、タテの評価、電位の評価をしているに過ぎません。
整理できてきましたか?
少し整理できてきたでしょうか?
・P波で心房負荷の評価をするとき
・QRS波で左室肥大を評価するとき
・ST上昇で虚血を評価するとき
など、地味に混乱する部分ですが、
負荷だろうが、肥大だろうが、ST上昇だろうが、
どれも電位である「タテ」の評価であり、
「mV」をマスや目盛に置き換えているに過ぎないのです。
まとめ
・「タテ」の評価をする際は、「較正波」で基準づくり
・mVとマスと目盛の関係をマスター!
・タテの異常の言葉遣いをマスター!
★心電図の「タテ」を演習するのにオススメ!!
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