「タテ」と「ヨコ」

「タテ」編

〜basic004〜

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前回、「マス」と「目盛」について学習しました。

 

reviewはこちら→  マスと目盛〜basic〜

 

 

そこをさらに突き詰めていきます。

 

 

「タテ」と「ヨコ」

「マス」と「めもり」を分解すると、
タテ」と「ヨコ」に分けられます。

 

 

 

この「タテ」と「ヨコ」の考え方では、
心電図を読み進めていく上で、
意外におろそかにされがちな部分ですが、
心電図判読においての独特の言葉や単位が出てきますので、
後々の学習で混乱が生じないように
ここで、バッチリと整理していきます。

 

 

「タテ」をマスター

 

今回は「タテ」にフォーカスします!

 

 

 

「タテ」は「電位」を示しています。
心臓が作り出す電気的なパワーですね。
単位は 「mV」です。

 

 

マスや目盛をこの「mV」と関連付けるための指標が必要です。

 

 

較正波

 

それが「較正波」です。
多くの方がこの名前は知らなくても、必ず見たことがあります。

 

 

心電図のスミに必ず登場しているこいつです。
完全な脇役です。

 

 

全く目立ってはいませんが、いないといないで違和感が生じてしまう?
心電図には欠かせない名脇役です。

 

 

この較正波のタテは「1mV」と決められています。

 

 

一般的には、較正波のタテは
2マス、つまり10目盛
です。

 

 

なので
1マス=0.5mV

 

 

つまり、
1目盛=0.1mV

 

 

このように定義されることで、心電図の各波の「タテ」の基準を定義し、
心電図記録用紙上で評価ができるようになります。

↑ いまは「ふぅ~ん、そうなんだ…」でいいですからね!

 

 

そして、基準から外れると、下記のような言葉づかいをします。
波(P波とかQRS波とか)によって表現の仕方が変わるので、注意です。

 

 

でも、タテの評価、電位の評価をしているに過ぎません。

 

 

整理できてきましたか?

 

 

少し整理できてきたでしょうか?
・P波で心房負荷の評価をするとき
・QRS波で左室肥大を評価するとき
・ST上昇で虚血を評価するとき
など、地味に混乱する部分ですが、

 

 

負荷だろうが、肥大だろうが、ST上昇だろうが、
どれも電位である「タテ」の評価であり、
mV」をマスや目盛に置き換えているに過ぎないのです。

 

 

まとめ

 ・「タテ」の評価をする際は、「較正波」で基準づくり

 ・mVとマスと目盛の関係をマスター!

 ・タテの異常の言葉遣いをマスター!

 

 

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